【荒野行動、白猫】配信差し止めを要求されたゲームアプリの末路とは?課金はどうなる?




2018年4月6日、NetEaseがリリースしている大人気アプリ「荒野行動」が、
Youtubeの実況などでも人気の「PUBG」に配信差し止めを要求されるという報道が海外メディアによりなされ、ネットを騒がせています。

そもそも、荒野行動はそれよりも前にPCゲームとしてリリースされていた「PlayerUnknown’s BattleGrounds」とよく似た内容なのですが、
PUBGのスマホアプリ版がなかなかリリースされてこなかったことや、
PUBGとは異なり無料で遊べるところから様々なユーザにダウンロードされ、
今では全世界で2億ダウンロードを達成したと言われている、大きなタイトルです。

仮に報道が事実だとして、筆者が察するに、2018年3月19日にようやくPUBGのスマホアプリ版である「PUBG Mobile」がリリースされるに伴い、
昨今で常にアプリランキング1位をキープしている「荒野行動」の存在が目につくようになってしまったと思われます。
(ちなみに日本版のリリースは4月8日時点では未リリースです。)

実際に提訴されたかどうかについては現状はまだ不明ですが、今後の動向に注目したいところです。

本記事では、「他にも配信差し止めを訴えられたゲームはあるのか?」
「そのゲームはその後どうなっているのか?」というところにスポットを当ててみたいと思います。

他にも配信差し止めを訴えられたアプリ一覧

今回の荒野行動以外にも、配信差し止めを要求されたアプリはいくつかあります。

白猫プロジェクト vs 任天堂

今やコロプラの代表作となっている「白猫プロジェクト」も、配信差し止めを要求されたことがあります。

その相手はなんと任天堂

はじまりは2018年1月と比較的新しい話ですが、実は2016年9月ごろから任天堂からは指摘をしていたそうで、
白猫で採用している「ぷにコン」が任天堂の持つ特許を侵害している、等、他数件の特許侵害で訴えられています。

この件は現在進行形ですが、すでに第一回の口頭弁論は終了しており、第二回は2018年4月23日を予定されています。

白猫プロジェクトですが、裁判での対応もだいぶ押されているようで、
すでに負けを認めているような対応ではないか、とネットでもささやかれています。

そもそも昨年くらいからガチャの渋さや運営の対応などでレビューも星1つが並んでいたりと、
個人的な意見ですが運営側はもう最期を見据えているのではないか、と思ったりもします。

釣りゲータウン2 vs 釣り★スタ

まだガラケー全盛の2009年9月、DeNAとGREEの間で行われた訴訟です。

釣りゲータウン2の内容がGREEの釣り★スタの著作権を侵害していると訴えられ、
最終的に2012年2月にDeNA側の負けで決着しました。

最初の訴えから、およそ2年半くらいかかっている計算になります。

ちなみに日本での初めてのiPhone(iPhone 3G)の発売が2008年7月で、スマートフォンが日本人によく親しまれるようになってきたのは2010年くらいとすると、
当初はガラケーからここまでスマホの時代になるとは思っていなかったでしょうが、
裁判が終わった時にはもう時代は完全にスマホになっていて、
配信差し止め自体はさほど痛くなかったのかもしれない、と個人的には想像しています。

差し止めと同時に命じられた数億円の賠償の方がDeNAには痛かったかもしれません。

真・戦国バスター vs チームx抗争!ギャングキング

こちらは2011年12月にKLab側がクルーズに対して起こした訴訟です。

先にリリースされた真・戦国バスターの機能や画面の構成など、ギャングキング側が酷似している、という内容です。

訴えられたクルーズは2012年6月にいくらか支払って和解したようですが、
訴えられる元となったギャングキングは結局2015年3月にサービス終了しています。
(真・戦国バスターはサービス継続中です)

大熱狂!!プロ野球カード vs コナミ

こちらも2011年に起きた訴訟ですが、コナミがリリースしていたプロ野球ドリームナインに、
gloopsの大熱狂!!プロ野球カードの内容が酷似しているとして、提訴されています。

最終的にこの件は裁判により訴えは棄却されましたが、一部似通った点が認められたとされて30万円ほどの支払いを命じる程度で終了しています。

課金はどうなるの?

配信差し止めとなったゲームに対してこれまで行った課金は、基本的に返金されないと思って間違いはないでしょう。

課金をしたが求めるサービスが受けられなかった、ということであれば話は別ですが、
通常通りサービス終了するゲームに対する課金と、これらの配信差し止めされるゲームに対する課金にあまり違いはないと思われます。

なんの説明もなく即日サービス終了となった場合は幾分かの考慮はあるかもしれませんが、基本は公式から「サービスは○月○日までです」とアナウンスがあるでしょうから、
そのアナウンスをされた上での課金は自己責任になるかと思います。

訴えがあったゲームに対する課金については考えた方が良いかもしれませんね。


まとめ

配信差し止めを訴えられたゲームについてまとめてみました。

最終的に配信差し止めまでいくゲームもありますが、
やはり裁判ですので長期化することが見込まれます。

さらに、差し止めまで行ってもそのタイミングではもう別のゲームが流行っていたり、
逆に企業のメインコンテンツとして頼っているゲームなので差し止めで会社自体が傾いたり、
様々なパターンがあります。

また、ほとんどの場合は訴えられた側が負けていることが多いですし、
やはり訴えられることで会社の評判も下がり、株価の下落につながってしまうでしょうから、
自分が遊んでいるゲームについて、「なんかこのゲーム、流行っているあのゲームに似てるな・・・」ということを改めて考えてみるのもいいかもしれませんね。

それではまた。