出会いの新常識となったマッチングアプリ。
他の人と出会う機会が少ない社会人や、サークルに入っていない大学生でも簡単に出会えるツールとして、若者を中心に利用者が拡大しています。
いまや、20代の2人に1人はマッチングアプリを利用した経験があるというデータも。
現在利用者数が最も多いアプリでは、会員数はなんと1000万人を超えています。
これだけ若者が多く利用する機会のあるアプリ、気をつけたいのは若者を狙った詐欺や犯罪。
昔は、一人暮らしを始めたばかりの若者を狙った悪質な訪問販売、勧誘行為などが多くありましたが、いまやマッチングアプリに登録している若者が狙われる時代です。
できれば危険な目に遭うことなく、安全に出会いたいですよね。
本記事では、
- マッチングアプリの詐欺・犯罪行為
- マッチングアプリで詐欺・犯罪に遭わないために
- 安全なマッチングアプリの選び方
について解説します。
マッチングアプリで実際にあった詐欺・危険行為
本項目では、マッチングアプリで実際に行われている詐欺・危険行為を挙げていきます。
マッチングアプリで横行する詐欺
まずは「詐欺」について。
詐欺については大きく分けて、
- 写真詐欺
- 勧誘などの詐欺
の2種類があります。
写真詐欺
マッチングアプリを使っている人の中には、出会ってみたらプロフィール写真と全然違う顔だった、という人もいるかと思います。
これは写真詐欺です。
犯罪行為というわけではないですが、相手からすると「騙された」という印象を与えてしまい、良い気持ちにはなりませんよね。
写真詐欺には、全く違う人の写真を登録しているパターンと、メイクで誤魔化した写真を掲載しているパターンがあります。
前者はマッチングアプリの規約違反になるため、もし出会ってしまったら早々に切り上げて、運営に通報しましょう。
厄介なのは後者。写真詐欺は規約違反にはあたりません。
マッチングアプリの写真は皆よく見えるように撮るものですが、別人に見えるメイクをする技術が今は開発されています。
YouTubeでも女性芸人が「詐欺メイク」のやり方を解説している動画があり、特にメイク後の「写真」は、静止画で一瞬でも美形になっている瞬間を収めるだけなので、簡単に撮れてしまいます。
プロフィール写真が顔のアップ、特に輪郭を必要以上に隠している写真は注意が必要です。
勧誘などの詐欺
マッチングアプリは、勧誘にも利用されることが多いです。
勧誘というのは、最終的に「高い商品を売る、高額を支払わせる」事を目的とするものですが、一見してそのように見えないよう勧誘をする手法が近年ではメジャーになっています。
例えば以下の勧誘。
- 副業(ネットワークビジネス、アフィリエイト等)
- 宗教(幸せになれる、等)
- (お金を騙し取る)投資 等
厳密に言えば、最後の投資以外は犯罪ではないものもありますが、マッチングサービスの規約違反にあたります。
この「詐欺を働く人」は、主に女性の登録者が多いです。昔からこの手のものは男性の方が引っ掛かりやすい、という男性の悲しい性ですね。
マッチングアプリで実際にあった犯罪行為・事件
マッチングアプリで実際にあった事件を記載します。
- 無理矢理「行為」に及ぶ
- 財布からお金を抜き取る、窃盗
- パパ活での報酬をめぐるトラブル
- 美人局
- 交際を拒否したあと、ストーカーになる
- SNSでの晒し行為
犯罪行為としては「合意の無い行為」や「お金関係」が多いです。
酷い場合には、命を落としてしまうケースもあり、ニュースで取り上げられるような事件に発展することも。
これらの犯罪は事故のようなものですが、自衛することも可能です。
以降は、マッチングアプリで犯罪に遭わないために気をつけるべきポイントを記載します。
マッチングアプリで詐欺・犯罪に遭わないために
マッチングアプリは気をつけて利用すれば安全・安心なツールです。
本項目では、詐欺や犯罪に遭うリスクを極力減らす方法について記載します。
出会う前に気をつけるべきポイント
実際に会う前に、怪しい人を見分ける事は凄く重要です。
マッチングアプリ内で詐欺・犯罪行為を働く人の特徴を以下に記します。
- 写真が綺麗すぎる
- プロフィールに「人生を楽しむ」「幸せ」「楽して高収入」「投資」といったワードがある
- すぐ会おうとする
- すぐLINE交換をしようとする
- お金を持っているかを聞いてくる
写真が綺麗
写真が綺麗なのはメリットのように見えますが、「綺麗すぎる」がポイント。
マッチングアプリのプロフィール写真は、友達と撮ったような自然な写真を通常は使うことが多いです。
勧誘の人は、フリー素材かと見紛うような綺麗な写真を使ってきます。
女性なら背景が白かったり、着物を着ていたり。
あまりに綺麗な写真を載せている人は、業者が絡んでいる事が多いです。
プロフィールが怪しい
先述したように、プロフィールに「幸せ」といったニュアンスの言葉が踊っていると怪しいです。
「よろしくお願いします」と相手に語りかけるのではなく、「今すでに満たされている」的なニュアンスを感じたら気をつけてください。
また、勧誘系は積極的なので、相手からメッセージが来る上に、すぐ会おうとしてきます。
積極性なんかも、警戒すべきポイントとして考えておきましょう。
すぐ会おうとする
すぐ会おうとする人は、身体の関係が目的か、勧誘を目的としていると考えて良いでしょう。
ちゃんと真面目に出会おうとしている人は、相手を知るために、メッセージでやり取りを何度かして、相手の趣味や趣向が自分と似ているか、気が合いそうかを確認してから実際に会うケースが多いです。
マッチングアプリではないツールで連絡を取ろうとする
マッチングアプリではメッセージのやり取りが有料であることが多いため、LINEなどの外部ツールで連絡を取り合おうとすることもあります。
最初からマッチングアプリの利用にお金をかけたくないという人は、ちゃんとした事にもお金をかけられないタイプの人です。
また、LINEは連絡ツールとして生活に密着している人も多いと思います。
一度LINEで友達になると、そのあと仮にブロックしたとしても別の端末から友達になろうとしてくる事も想定できます。
何度か会って、信頼のおける人であればLINE交換することをおすすめします。
お金を持っているかを確認してくる
このタイプが一番危険で、犯罪に巻き込まれる危険性が高いです。
男女問わず、お金を持っていることで、マッチングアプリで出会った相手から勧誘だけでなく、美人局、ぼったくり、窃盗等の犯罪に巻き込まれる場合があります。
相手の好感度を上げるために貯金額を言うのは最初は控えましょう。
出会った後に気をつけるべきポイント
プロフィールはちゃんとチェックし、メッセージも何度かやり取りして問題なさそう。
ということで、実際に会いにいったとします。
そんな時、気をつけた方が良い人は以下の通り。
・お金の話がメイン
・下ネタがメイン
・個人情報を聞かれる
・夜に会おうとする
下ネタが多い人や、夜に会おうとする人は体目的の人が多いです。2回目に会うのは控えたほうがいいでしょう。
加えて、いきなり住んでいる場所を聞いたり、働いている会社ではなく、具体的な場所等を特定しようとする人は、ストーカーになるリスクが高いです。
また、お金の話が多い人も要注意なのは先述の通りですが、特に契約行為には注意。
正常な判断ができない状態で、多額の契約を結ばれる可能性もあります。
実際に、副業で儲かって取り返せるから、と数十万円のセミナーを契約させられたという事例もあります。
また、その場では女性一人でも、次回会う時に男性を連れてくる事もあります。
こうなるとかなり断りづらく危険な状態に陥りますので、最悪でも、女性と一人で会っているタイミングで確実に断りましょう。
安全なマッチングアプリの選び方
マッチングアプリの危険性を記載してきましたが、様々な事件が起きた後、マッチングアプリでも安全対策をしているものがあります。
本項目では、安全なマッチングアプリの選び方を記載します。
ユーザが常に監視されているアプリを選ぶ
マッチングアプリでは、規約に違反しているユーザを通報することができますが、対処が遅かったり、何も対処されないと意味がないですよね。
事実確認と対処が早いアプリが安全です。
特に、マッチングアプリによってはユーザのパトロールを24時間体制で行なっているものも存在します。
危険なユーザとしてBANされるリスクが高いと、危険人物もそのアプリには寄り付かなくなりますね。
本人確認、個人情報管理が適切
本人確認や、個人情報の取り扱いが適切であると、一度危険なユーザとして退会させられた人物は再入会できない仕組みとなっていて安全です。
本人確認は身分証明書を必須とするもの、また個人情報については「TRUSTe」や「JAPHIC」といった優良である事業者でしかもらえない認定の有無を確認すると良いでしょう。
まとめ
マッチングアプリの詐欺、危険行為について記載しました。
利用者が増えてきているので、業者や危険人物もなかには紛れてきてしまうこともありますが、正しく使えば、健全に出会えるアプリです。
もし独身の方でパートナーが欲しいけれど迷っているかたがいらっしゃれば、アプリを入れてみて、本記事の内容に気をつけて相手を探していただければと思います。