小学校で必修化となっているプログラミングは、デジタル社会に必須な論理的思考能力を育てる教育として近年注目を集めています。
ただ、プログラミングを始めるにあたって、以下のイメージがあってコストがかかると考えている人は多いと思います。
- パソコン、有料ソフトの準備が必要
- 専用のプログラミング教室に通う必要がある
実は、iPhone等のスマホが1つあればプログラミングは学べます。
子供向けのプログラミングアプリは無料で公開されていて、プログラミングの基礎が学べるため、プログラミング教育の取っ掛かりとしてはベストな選択です。
本記事では、子供向けのおすすめプログラミング学習アプリをご紹介します。
子供におすすめのプログラミングアプリ一覧
以下、子供向けにおすすめのプログラミングアプリを難易度順で紹介しています。
アイコン | アプリ名 | 難易度 | アプリ概要 |
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プログラミングゼミ | 易 | ・命令文を組み合わせるだけの簡単プログラミング ・プログラミングのファーストステップにおすすめ |
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こどもプログラミング | 易 | ・キャラを誘導してゴールに導くアプリ ・簡単操作でゲーム感覚で遊びながらプログラミングを学べる |
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viscuit | 易 | ・自分が描いた絵を動かせる ・最初はややクセ強めで操作が難しい |
デジタルパペット | 中 | ・キャラを操作して敵を倒しながらゴールへ導くアプリ ・やや難易度高めで歯応えあり |
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embot | 中 | ・実際の段ボールキットを組み立てて動かすアプリ ・夏休みの自由研究としてもおすすめ |
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Progate | 難 | ・実際のプログラミング言語を学べるアプリ ・プログラミングを本格的に始めようと考えている小学生におすすめ |
プログラミングゼミ
プログラミングゼミは、「右へすすむ」「ちょっと待つ」などの簡単な命令文を組み合わせることで、キャラクターを自由に動かす方法を学ぶことができるアプリです。
命令文を自分が書く必要はなく、用意されたものを組み合わせることから始められるので、初めての人でもプログラミングとはどんなものか?がわかるようになっています。
初心者は、「指定された手数で目的地へ行く」パズルから解き始めるとわかりやすいです。
その後は、自由にオブジェクトを動かして遊んだり、慣れてきたら、繰り返し、条件分岐、変数や返り値の概念などにチャレンジすることもできます。
このアプリひとつでかなりプログラミング的な考え方が学べるアプリかと思います。
操作性も◎。非常にオススメのアプリです。
- プログラミングの楽しさを知る所から方法論まで幅広くカバー
- 可愛いキャラが登場、グラフィックも◎
- 項目が多く、プログラミング教材としても良い
こどもプログラミング
本アプリは、コマンドを入力することでロボットや船、ロケット等を動かして指定されたゴールへと導くアプリです。
「右に進む」「まっすぐ進む」「動作を繰り返す」など、比較的単純な動作を組み合わせることで複雑な動きを作り、プログラミング的思考力を育てることができるアプリです。
少し機能としては少なめで、最初は無料ですが全てのステージを遊ぶためには有料(¥360)になってしまいますが、シンプルなので、低学年の子からでも使い始めることができるアプリです。
- とにかくシンプルで、わかりやすさは◎
- 歩く方向や向き、繰り返し処理の概念を学ぶのにおすすめ
- 有料でも安価で買い切り型なのでOK
viscuit
viscuitは自由度が高いプログラミングアプリ。簡単なゲームも作れます。
まずオブジェクトとなる絵を作成し、それをアプリ内に用意された「メガネ」のレンズ左右それぞれにビフォーとアフターとして設置すると、左のレンズ内の絵から右のレンズ内の絵になるように、絵を動かしたり、遷移させたりすることができます。
ビフォーの絵からアフターの絵には、タップした場合に遷移させたり、自動で遷移したりを選択可能。
2つのオブジェクトがぶつかったら消える、という遷移も可能なので、簡単なシューティングゲームを作れたりします。
使い方の説明がほぼ無いアプリですが、他のユーザが作ったものでも遊べるので、遊びながら何ができるかを手探りで始めていくのも良いでしょう。
- 公式HPで遊び方の説明があるため、確認すると始めやすい
- 自分の絵を動かせるので、小学校低学年でも楽しくプログラミングに触れられる
- ビフォーとアフターを基本とする設定は唯一無二。単純だけど奥が深く、ゲームも作れる
デジタルパペット
本アプリは、ロボットを動かしてゴールに導くアプリと同様、操作を入力し、決められた敵を倒していく、というゲームアプリです。
単なる移動だけではなく、「敵への攻撃」「障害物の回避」「繰り返し」といった項目を組み合わせてステージクリアを狙うという内容です。
何をすればキャラが動くか、そしてどのマスでどっちを向いているか、などをしっかり考えながら入力を行う必要があるので、自然とプログラミングに必要な論理的思考力は身についていきます。
- プログラミングに必要な、処理の順番を考える能力が身につく
- 繰り返し処理を挟む必要が出てくるなど、難易度は少し高め
embot
embotは、実際の段ボールキットでロボットを作り、アプリでプログラミングを行う事でロボットの動作を制御するという、ものづくりをしながらプログラミングを学べるアプリです。
2019年には、夏休み時の自由研究で使った子どもたちが非常に多かったようで、2019年9月の時は売り切れで販売停止中となったこともあるキットです。
プログラミングは画面で組み合わせて行うほか、実際のコードがどうなっているかも確認できるので、自分でプログラミングを組む際にも役立ちます。
未来のエンジニアを育てる観点で、今もっともオススメのキットです。
- ものづくりに加えてプログラミングも学べる、一石二鳥のキット。
- 作る作業と動かす作業を一貫して行えるため、どうすれば思い通りに動くかを考えながら作れる
- 実際にキットを購入する必要はあるが、それをもってしても余りある程のリターンが返ってくる
Progate
このアプリではPythonやJava、PHPなど実際のプログラミング言語を学ぶことができます。
演習を通じて、プログラミング言語ごとにどういったことができたり、どのような記述をすればプログラミングができるかということを学んでいけるアプリです。
講義を受けているような感覚で進められるので非常に良いです。
実際にプログラミングを書き始める段階にある人におすすめ。気に入れば有料コンテンツ含む全ての機能が解放される「プラスプラン(¥980)」を購入するのも良いですね。
- どのような媒体ではどのようなプログラミングが適しているか、講義形式でわかりやすい
- 簡単なプログラムを組んで構文を理解するのに役立つ
- 触れたことのない言語に触れておくことで、様々な考え方を醸成できる
アプリで学んだあとは、何かを作ってみよう!
プログラミングの考え方は色んなアプリで学べますが、じゃあ実際に何かを作ってみよう!となった時には、何を準備して、何から始めれば良いのか?って難しいですよね。
最初に環境を準備するところから躓きがちですし、その後も構文を学んだりと、立ちふさがる壁は多いです。
それでも子どもが何か作ってみたい!という場合は、プログラミング教室に行くというのも手です。
プログラミング教室では、思考力だけでなく実際のツールやゲーム等を作る実践力もつけることが可能。
これまでは都市部にしかプログラミング教室はありませんでしたが、今はオンラインでプログラミング教室を開講している所も。
有名どころではTech Kidsがあります。
ゲーム感覚で学べるカリキュラムなので子供のやる気も出やすい点と、コーチがオンラインで接続していつでも質問に答えてくれるのがポイント。
これまで東京や都市部でしか学べなかったプログラミング教室ですが、オンライン化で全国的に学べる場ができたのは嬉しいですね。
無料体験レッスンもあるので、子供がプログラミングに少しでも興味があれば受けさせてあげるのも良いでしょう。
まとめ
子ども向けのプログラミング学習ができるアプリをまとめました。
プログラミングは、実際に書いたことない人にとっては何か得体の知れないもののように思われるかもしれませんが、ここで紹介したアプリのような簡単なところから入れば、とっつきやすくて学びも早いと思います。
プログラミング学習の参考になれば幸いです。