
スマホ通信料0円運用で人気の「楽天モバイル」。
外出先ではあまりスマホを使わず、家でWi-Fiに接続する人にとっては、1ヶ月1GBあれば充分という人も多いですし、特に最近は在宅ワーク等で通勤する機会も減り、外でほとんどスマホを使わない人も増えてきています。
そのため、1GBで利用料0円になる楽天モバイルを利用する人は増えており、契約者はすでに500万回線を突破しました。
ただ、楽天モバイルにも弱点があります。それが「屋内で繋がりにくい」という点。
目次
楽天モバイルは屋内で圏外になる?
楽天モバイルの提供エリア内であるにもかかわらず、「楽天モバイルは屋内で繋がりにくい」「下手したら圏外になる」という声がSNS上で多数あがっています。
楽天モバイルでキャッシュレス決済を使おうとした時、店のレジ前で繋がりにくいことがありました。後ろに並んでる人にも迷惑をかけちゃって…
会社のトイレで圏外になるし、地下にオフィスがあって繋がりにくい!
ドコモやソフトバンク、auなど、他のMNO事業者だとそこまで気にならない「屋内でのインターネット」。
楽天モバイルでは何故繋がりにくいという事象が起きるのでしょうか。
楽天モバイルの周波数帯が原因
楽天モバイルの周波数帯は4Gで1.7GHz、ドコモやソフトバンク、auは700MHz〜900MHzのいわゆる「プラチナバンド」と呼ばれる周波数帯を利用しています。
周波数の値が大きくなればなるほど、障害物に対して電波が周りこみづらくなるため、屋内で繋がりにくい現象が起きます。
最近では基地局が増えてきたことや、Rakuten Casaなどの電波を中継するための小型基地局の登場により、だいぶ改善してきていますが、古いビルや入り組んだ場所、地下などの窓のない場所だと、圏外になるケースも多いようです。
個人が出来る対策について
上記のように楽天側もつながりやすくなるための対策をしていますが、さらなる改善として、個人でできる電波対策もあります。
格安SIMでデュアルSIMを構成する
eSIMに対応した格安SIMを使い、1台のiPhoneに2つのSIMを入れてしまうという対策です。
例えば、
・楽天モバイル
・IIJmio
であれば、1GBの通信で楽天モバイルをメインにして、もう1GB分でIIJmioをサブ回線として使えば、月々495円で最大2GBの運用が可能となります。
さらにIIJmioはドコモ回線を借りているMVNOのため、先述したプラチナバンド帯での通信が可能となり、屋外の繋がりにくさが解消されます。
eSIMに対応したiPhoneは、iPhone XR以降のiPhoneであれば対応しています。iPhone SE2でも対応しているため、安価に導入するには最適です。
楽天モバイルエリア外で利用する
楽天モバイルを使うのに楽天モバイルエリア外って何言ってんだ、と思われるかもしれませんが、楽天モバイルにはパートナー回線というものがあり、エリア外において利用する場合はパートナーのau回線を利用できます。
先述したとおり、au回線はプラチナバンドの周波数帯ですので、屋内でも比較的繋がりやすくなります。
ただ、楽天もエリアをどんどん拡大しており人口カバー率としては2021年9月で95%に迫る勢いとなっているため、現状ではこの案は取りにくい案になってきています。
楽天モバイルにもプラチナバンド帯が割り当てられれば、解決するのですが。(総務省に要望をあげているらしいですが)
それでも繋がりにくいのはイライラする!
色々対策をしても、やはり生活している導線で繋がりにくいことが多いと、ストレスが溜まってしまいますね。
例えば、勤務先が地下で窓がないため繋がりにくかったり、よく買い物をする場所でキャッシュレスのアプリが起動できない、なんて事は避けたいところ。
筆者がおすすめするのは「ahamo」。
在宅ワークが多くなり、もともとドコモのギガライトだった回線を楽天モバイルに変更しましたが、本記事で書いた通りの不満があり、いまはahamoのみで運用しています。
ahamoは「ドコモメールが使えないドコモ」だと思って差し支えなく、電波状況はドコモを使っていたころと全く同じ印象です。
ドコモ系列のMVNOは、ドコモから回線を借りているので、帯域をユーザで分け合った時にどうしても混み合うことがありますが、ahamoの回線品質はドコモと同じなので、とにかく安定しています。
容量については家でWi-Fiを繋いでいるため20GBも使わないどころか10GBも使わず月を跨ぐ事が多いですが、容量をまったく意識しなくなったので、ストレスフリーになりました。
まとめ
楽天モバイルの圏外問題について記載しました。
1GBまで無料は魅力的ですし、提供エリアも拡大されてきていますので、あとははやくプラチナバンドを割り当てて欲しいですね。そうなれば最強のプランかなと思いますので、ぜひ総務省には頑張って許可頂きたいところです。